Vn弓●フレンチ特有の吸付くロングトーン、柔らかなタッチで粒立ち揃う跳弓の安定感

【3/5 動画更新　https://youtu.be/AW-0gFvMFik?si=I3It8QC_aKzQKB4I】1/23記全長 約75.2㌢重さ 約61.3㌘バランス点　フェルールから18㌢あたり少し長めです。標準とされる長さより1センチ前後長いです。材はおそらくペルナンブコではないです、年代は1900年を跨ぐか跨がないか辺りに製作されており、その頃やそれ以前の弓にはペルナン以外の良い弓が沢山あります。弓の粘り、弾力、しなりの塩梅・雰囲気がそれぞれあり、ペルナンでは出せない発音や弾き心地は試す価値があるかと思います。(※個人的見解ですがバイオリン弓は是が非でもペルナンにかぎるとの向きがあることも踏まえています)話が逸れましたがやはりこの年代物というのはまさしく「一点物」どこどこのNo.◯の弓はおおかたこんな感じといった括りにできない分、当たりハズレこそあれオンリーワンの薫りは強くなります。（※括弧内3/13追記動画を撮るなどして改めて弾き込んでみて表題の売り文句に辿り着きました。ロングトーン、短い跳ね弓などにおいて抜群の安定感があり無駄な力が抜けることをまず感じて頂けるかと思います）また、「音色、表現の幅を広げる弓」かと思います。厳密にはどうかわからないのですが、弓元から先に向かってスティックと弓毛に挟まれた空間を三角形に見立てて、この面積がほかより大きいように感じるのです。したがって特にこの弓元から弓先1/3くらいにかけて「操作がしやすい」というよりは「どういう操作がしたいのか、どういうアクションをとりたいのかを弓が問いかけてくる」感じがあります。意識的に弾くこと→より繊細な操作が求められますが、逆に言うと他の弓だと「埋もれてしまう、差別化できない」ニュアンスが出せます。今の弓だと表現において限界にきているかもと思われる方には試して頂きたいです。　慣れた弓に倦怠感を覚え、新鮮味が欲しい方、オススメです。弾き心地の違う弓で感覚を研ぎ澄まして元の弓に戻るとあら不思議！こんな弓だったっけ？と新しい発見があるかもです。フロッグの角に削れあり、スティック表面のニス剥がれなどありますがその他は折れ修理歴なども見受けられません。

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